”ふつう”がわからない

峰彩花

 この年齢で初体験です。笑い話のようだが、ほんとうの話です。

 連休中に2人の息子の家族が集まることになりました。横浜の妹に、
「K(私のこと)がぜったいに作らないグラタンを作ってあげるから、牛乳とバターを用意して」
と言われ、スーパーへ走りました。

 私は乳製品が体に合いません。買ったことがないため、この歳で生まれて初めて乳製品売り場に立ちました。
 様々な種類の牛乳とバターが並んでいます。低脂肪、無脂肪、加工乳……。バターもたくさんありました。
 どれを買って良いのかわからなくて、妹に電話したら、
「”ふつう”のを買えば良い」と。
だが、どれが”ふつう”なのかが、わからない。笑。

 近くで買い物している40代ごろの女性に聞きました。
「グラタンを作るのに、”ふつう”の牛乳やバターは、どれを買えばよいですか?」
 北海道牛乳と明治バター、チーズは細かく切れたのを選んでもらいました。

 私もよく、”ふつう”、”常識的”、”あたりまえ”、”適当な味付け”などと簡単に言っていますが、わからないひとにはわからない、通用しないということを、この年齢で身をもって初体験。