近くの小さな森や竹やぶのかたわらを散歩すると、うぐいすの鳴き声がします。
すぐそばで「ホーホケキョ」。
立ち止まっても探しても、どこだかわかりません。良い響きです。
「エ~、ケキョケキョ」という鳴き方もあります。
ずいぶん前に、知り合いのおばあさんが、「ケキョケキョ」という鳴き声を聞いて、
「赤ちゃんうぐいすが鳴いている。今練習中なのよ」
と、教えてくれたことがありました。
それ以来、「ケキョ」は赤ちゃんうぐいすの声なのだと、長いあいだ、信じていました。
しかし、この鳴き方は、「谷渡り」と呼ばれ、警戒の鳴き声とのこと。最近知りました。
赤ちゃんうぐいすの鳴き方練習と警戒とでは大違いです。
でもいまだに「ケキョ」を聞くと「赤ちゃんが練習している」と思ってしまいます。
後藤