鴨下靖令

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もったいないの気持ちで

毎年この季節に「水ナスの糠漬け」を届けてくださる方がいます。 サクッとした歯触りのあとにふんわりの水々しい甘さ、少しの塩味。果実のような感覚で大好きです。 ところが消費期限が短く、味や色がすぐに変わってしまうので、この時ばかりは贅沢に大皿に盛りご馳走になります。 糠床に包まれた水ナスは個別に袋に入っているのですが、おいしくいただいた後に残る糠床がもったいなくて、容器に移して「我が家の味」のぬか漬けを毎年作ります。 糠、昆布、唐辛子、干し椎茸の軸を足して、冷蔵庫の中で休ませています。毎日一回はお手入れのためにかき混ぜて、次の日用のキュウリ、人参、大根などを浅漬けにしてサラダ感覚で食べるのが我が家流。 なのに毎日続くと家族は誰も食べてくれない。特に夏は早く漬かるので、冷蔵庫の野菜ボックスにはぬか漬けが溜まってしまうのです。 糠床の手入れが疎かになる冬には処分を繰り返してきたのですが、外出も少ないこの夏は、浅漬けは健康のためにも嬉しい発酵食品だと、近所の方も喜んで食べてくださるので気合を入れて糠床を育てております。 鴨下
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マスクでおしゃれを

立夏を迎えて、青空が美しく、気持ちの良い季節です。 数日前より、太陽の輝きが初夏を思わせます。 海や山が恋しいけれど、今は「お家にいましょう😊」ですね。 思うように外出できない生活が続いている中で、駅前の大型スーパーでは、大人も子どもも感染防止のマスク姿で買い物しています。 白いマスクに、淡いピンク、ブルーなどのカラーマスクが混じり、最近では色とりどりのカラフルなマスクを付けた人々が見られるようになりました。手作りかしら。男性も縞模様やチェックと、とてもおしゃれでステキです! 時間がたっぷりあるので、わたしもマスク作りに挑戦してみました。 立体マスクの型紙が欲しいので、まず市販のマスクを購入し紙に型を写して試行錯誤。やっとできた一枚は、思った以上に上出来でした。 うれしくなり、つぎつぎチャレンジしたくなります。 裏と表、柄や色を考えながら楽しく作り、縫い上がる先から友人たちに送りました。 友人からは、 「えっ!作ったの?買ったのかと思った」と高評価が。 褒められて調子に乗り、ガーゼから手ぬぐいと生地を変えて、せっせと制作しました。 数枚を重ねるうちに要領...
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極小海老ちゃん

モミジの赤ちゃんの他に、もう一つ大切に育てているものがあります。 極小海老ちゃん! しらす干しほどの大きさの海老が、水槽の中を飛ぶように泳ぎ、岩陰に隠れたり。 飽きずに眺めています。 今、一匹が卵を産んだので、近いうちに数匹の赤ちゃんエビが見られるでしょう。 毎日水槽の前で立ち止まってしまいます。 極小エビの赤ちゃんエビですから、それはそれは小さいのです。 孵ったときはいつも、目が寄ってしまうくらいに集中して水中を探します。 浄化の水音の「チョロチョロ」小さい命の力強い動きに、毎日を癒されています。 鴨下
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赤ちゃん紅葉

外出自粛の生活が続いていますが、今大きな顔で外に出られるのは犬の散歩ぐらいです。 海外のある国では、犬の散歩であれば街中を歩くのが許されているということです。 ただし、一人と決まっているので、家族全員が散歩に出かけるために、犬が何度も散歩をしなくてはならず疲労困憊とか……。 私にはこの季節、犬の散歩にかこつけた秘めやかな楽しみがあります。 遊歩道の大きな紅葉の木の下に、種子から発芽した紅葉をみつけること。 それは二葉の間から赤っぽい「ぎざぎざ」の葉をつけた小さな芽なのです。 遊歩道に残しても、初夏になると雑草の刈り込みや植木の剪定で抜き取られてしまうので、こっそり、そーっと優しく抜いて紙に包んで持ち帰ります。 急いで種子蒔き用土に植え込んだことがありました。1年後までに根付くのは、二十本に一本ぐらいでした。 ベランダには今、三年、四年目になった紅葉が育っています。 冬の間に葉を落とした爪楊枝ほどの木は、春になると芽をつけるのです。 毎日愛でるように眺めています。 ほんとうに嬉しくなります。 この頃、また十五〜六本の小さな赤ちゃん紅葉を見つけました。 ...
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暑さ寒さも彼岸まで

新型コロナウィルス感染予防のために、サロンが臨時休業になりポッカリと空いた日は、五年前に亡くなった妹の命日でした。 暖かなお天気に誘われて、亡き妹の墓参りに出かけました。 都心のホテルのような永代供養墓のカウンターで名前を告げると、係が出てきてエレベーターで階上へ案内されました。 コンピュータ制御された広く豪華な造りの部屋には、墓石が10基並んでいます。 そこでたった一人、焼香して手を合わせました。 この間1分ぐらい。 いくら丁寧に手を合わせても、誰もいない場所での1分は長く感じます。 コンピューターの墓は供物も花も上げる必要なしです。 すべてが整い、することは焼香と手を合わせることのみでした。 ふつうの墓参りは草取り、墓石を洗い、花や線香、水、お茶、好物のお菓子などを備えます。 そして手を合わせると少なくても小一時間はかかります。 時間だけでは計れないけれど、簡単すぎるのは少々寂しい。 手ぶらでお参りできる気軽さもあるが、物足りないと感じます。 カウンターでお参りが終わったことを伝え外に出ると、お寺の庭は梅や桃の花が美しかったです。 そ...
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生命の息吹

 桜並木の枝先がピンク色を帯びてきました。  今日の雨が木の芽起こしとなって、もうすぐ桜色に染まった街に変身するのでしょう。  我が家の猫の額ほどの庭にも季節を忘れずに、スミレや早咲き桜が遠慮気味に咲き始めました。  春はいちばん感じられ、明るい希望に胸を膨らませている方がも多いのでないのでしょうか?  そのようなこの時期、世界じゅうが「新型コロナウィルス」の感染にドキドキの生活を過ごしております。  今自分にできることは、マスク着用、手洗い、人ごみに出かけない等々。  少しのあいだ自粛していたら、春爛漫の美しい世界に迎えられると願いたい。  桜吹雪の頃に皆様にお目にかかれますように。 鴨下